公園設計は入札で設計業者が決定するというのが一般的です。
プロポーザルということもありますが、多くは一般競争入札。
この一般競争入札というのは金額だけで決まります。
最後はクジ引き。冗談抜きで。
設計というものは基本構想、基本計画、基本設計、実施設計と段階があります。
本来ならこの全てが一本の線で繋がっていなくてはなりません。
ただ実際には不正や癒着を防ぐためにバラバラで受注ということが多くなります。
なかなかその連携がしっくりいかないことは多いです。
偏った発注で、不正とまで言わなくても新規参入しづらい不公平感が出るのは良くありませんが、必ずしも分離発注が良いとも思いません。
しかも基本設計の段階までお役所側で済ませて実施設計だけ民間に発注ということも多分にあります。
公園の主役は子供たちです。
子供たちが喜ぶ空間をつくるのに必須な’童心’というものはお役所にはあまり無いような(笑)。
個人的には基本構想から任せてくれよと強く思いますが大人の事情でそうなりません。
弊事務所も入札参加資格は持っています。
最後は当たるか分からないクジ引きで、取れたとしてもかなり縛りのある中での設計業務になることが分かっていてなぜ参加するのか。
理由は2つです。
一つは誰が使っても良いこれといった目的がなくても時間を過ごせる公共の屋外空間の設計に携わることのできる貴重なチャンスだから。
もう一つは公園というものに大きな可能性を感じているから。
今公園の在り方が見直され始めています。
プレイパークと言われるものも現れ始めましたが、まだまだ手探りの段階です。
公園は誰のものでもないのではなく、全ての人のものです。
あれだけのまとまった公共緑地。
アイデアとそれをサポートする仕組みとルールが整ったら、かなりの活気の生まれる場所になりますよね!