10年以上、ボランティアで構わないから広げたいと思って続けている活動が2つあります。
一つは前々回の投稿でも取り上げたコンテナ菜園。こちらの経緯は改めて。
もう一つは街路樹の植栽マスのデザインコントロール。
街路樹の植栽マスには大きなポテンシャルがあります。
一つは既に街中に満遍なく配置されていること。
もう一つは街中植栽を考える際大きな課題となる、どう土を持ち込むかという問題が既に解決されていること。
つまりは大きな基盤整備することなく街全体をキャンパスに植栽プランを考えることが出来るんですね。
しかしなかなか実現出来ない。
それはなぜか?
やはりお役所の体質が絡みます。
まず宿根草でなく一年草を使いたがります。
一年草であれば春に植えたものは秋には抜かれ、更地に戻されます。
そして翌年また同じことを同じ予算で繰り返す。
誰が担当者になっても間違いない、お役所にはピッタリの安心安全プランです。
でもそれでは成長がないんです。
成長し続けるから人は興味を持つし、関わりたいと思うインセンティブが生まれるんです。
数ヶ月後更地に戻るもののために毎年頑張り続けるのはなかなか難しいです。
仕事ならまだしも、住んでる方中心のボランタリーな力で継続しようとすれば尚のこと。
やはり宿根草です。
特に北国ではその淡い色合いと風にそよぐ姿は街の景観に溶け込み、街路樹の足元が宿根草で充実していたら間違いなく歩いていて楽しい通りになります。
そして冬前には地上部を枯らすため除雪の邪魔にはならないし、春になればまた芽吹き、一年草のように毎年コストをかけて苗を買う必要はありません。
ではどうしたら公共の場で、凝り固まったルールを打破して宿根草の世界を展開出来るか。
簡単ではありませんが不可能ではないと思っています。
この続きは次回に!