森の中の古民家再生プロジェクトが大詰めを迎えています。
シンボルツリーを入れました。
見事な存在感 株立ちのヤマモミジです。

植栽は建築のアプローチなども終わってからの工事終盤のタイミングで植え込むということになりがちです。
ですのでもはや大きな機械は入れないという中での施工になります。
このヤマモミジ 推定1.5トン近くあるかと思います。
トラックで降ろせるところから植え込む場所まで50m。

どうしましょ。
結局最後は知恵と最低限の道具とチームワーク。


それ以外に無いんです。
そして何より大切なのが迷いなく一発で樹木の位置、向き、深さを決めること。
一度深い植え穴に落としてしまったらもう小さな重機では上がりません。
向きや傾きを微調整するのが関の山。
何より一発で決まらなかったときにカバーしようともがくことが、植物の大きなストレスとなり、根鉢が崩れ、作業している人間の気持ちもバラバラになり、良いことは一つもありません。
本当の一発勝負です。
ビタっと極まりました。

これだけの樹木を育ててくれる生産者、自分のデザインを理解して献身的に動いてくれる協力業者、自分を信用して全てを預けてくれるクライアント。
全ての力が一つになって植え込むことの出来た一本の樹。
その存在感は圧倒的です。
まわりにちょこちょこと他の樹木を添える必要など全くありません。

これぞシンボルツリー。
植えた日の晩は、どこでも寝られる自分がアドレナリンが収まらず眠り浅かったです(笑)。
このプロジェクトも間もなく引き渡し。
建物も含め、完成した様子近いうちにご紹介します。