アズキナシという樹木があります。
バラ科の落葉樹で自分は大好きな樹です。
葉の大きさがちょうどいいんですね。
一般の方は葉の色や形を気にすることはあっても大きさはピンと来ないかもしれません。
葉が大き過ぎると鬱蒼とした印象になったり風の通りが悪く軽やかさに欠けます。
ハクウンボクなどとても良い樹ですが、葉の大きさは自分の感覚のとしてはちょっと重たい印象です。
アズキナシは樹形も自然とまとまり、幹肌も美しく、落葉した後も枝についたまま残る赤い実がとても可愛らしい。
ここまで褒めておきながら設計の中で使うことには少し躊躇します。
それはなぜか?
スズメバチが時々巣をつくるんですね。
学術的に根拠があるわけではないと思いますが自分の経験上も覚えはありますし、公共の設計の場でも話題になることがあります。
なかなかそうなるとお子さんや高齢者のいるお庭や子供たちの集まる公園なんかでは使いづらい。
子供たちにも知ってほしい在来の良い樹なんですけどね。