前回の投稿に続き石の話。
『景石』とは造園の世界オリジナルの言葉です。
文字通り『景色』をつくる『石』のことです。
『石組み』はいくつもの石を組み合わせ景色や場面をつくります。
それに対し『景石』は一石で景色をつくる、それだけの存在感がある石にしかその称号は与えられません。
そして前回も触れましたが『景石』にははっきりした定義はありません。
一般的に石材は大きさや粒径などの ’規格’ によって分けて扱われますが、景石にはその規格もありません。
規格モノに加工していたら思わぬ方向に割れてしまい、横に避けられる石もあります。
しかし見方を変えると、そのハネられた石が景石に見えることもあるんです。
魅せ方と場面との組み合わせでハネ品が景石に。

石の世界 独特で面白いです。