札幌硬石(さっぽろこうせき)という石があります。
凝灰岩の札幌軟石の方は、小樽の倉庫群などでも使われていますので目にしたことあるのではないかと思います。
札幌硬石は軟石に比べるとメジャーではありませんが、自分は好きな石材です。
割ったときはグレーの色合いが、何万年という時間の流れの中で黄色味がかってきます。
今施工中の現場では、大きめの平らな形の石を並べる乱貼りと呼ばれるものと、割ったままの角のある小粒を敷き詰める2種類の使い方をしています。

小粒のものは路盤材として目に見えない場所で使うのが一般的ですが、自分はあえてこれを見える場面に使います。

犬走りなどに使うと、ただ砂利を敷くより数段雰囲気が良くなります。
石は好きですね。
この安定感と年月とともに風合いを増す魅力は他にはありません。
日々姿を変える植物とドッシリ変わらない石。
このコントラストが互いを引き立て合います。
地元で採れる貴重な材料。
わざわざ見えないところに埋めてしまう理由はないですよね。

