自然界には直線というものが存在しません。
直線でないということはうまく使えば ‘柔らかさ’ ‘つながり’ ‘アンジュレーション’となりますし、そうでないときは’雑然”粗野”アンコントロール’となってしまうこともあります。
人と自然の関わりというのは里山はじめバランスが大切ですし、互いに相手の存在の意味を知り、尊重する思いがなければそのバランスは崩れます。
そこまで大袈裟なものではありませんが、デザインの中で直線をどう織り込むかは結構大きなポイントになります。
直線だらけならその空間は寒々しく無機質に感じられるかもしれません。
全く直線がなければ生活感のない、人が入り込みづらい場所と感じることもあると思います。
直線は人が創り出した概念だと意識しながら、自然の柔らかなラインに心地良く織り込めるといいなと思いながらデザインしています。