街路樹の植栽マスでどうしたら宿根草の世界を展開できるのか?

前回に引き続き第2弾になります。

前回触れましたが街路樹の植栽マスには大きなポテンシャルがある一方、そこは公共用地であり、当然今まで公共で管理してきた中で当たり前とされてきたルールが存在します。

その出来上がっているマニュアルと、変化とリスクを嫌うお役所体質にどうしたらメスが入れられるか。

簡単に言えば我々のような専門の人間をうまく利用し、役所から可能な範囲でのサポートを引き出し、そこの地域で生活する方々が主体となってやってしまう、ということです。

町内会単位で充分です。

そのためには自分の住む地区の将来の姿、散歩するだけで色々な草花が目に入ればどれだけ楽しいか、きちんと管理すれば一度植えた宿根草が数年後どうなるか、というビジョンを共有することは大切です。

そのビジョン作成には専門家をうまく利用。

そして応援してくれとまでは言わないまでも、公共用地を使う以上役所に了解を得る必要はあります。

その際にただ了解を得るのではなく、もっと素敵にするからと積極性をアピールして今までの街路樹マスの管理にかけてきた費用をうまく回してもらうよう交渉。

先日相談をいただいた町内会では、自分と作戦会議をした後役所と話をして、こちら側の要望する宿根草の苗を役所から支給してもらいました。

ここでも多少のお役所事情を理解している我々のような専門家を利用すると話が前に進みやすいところがあります。

そしてお役所には決めゼリフ 何かあればこちらで責任持ちますから の一言を。

自分の住む街が綺麗になることに賛同してくれる方は必ずいますし、植物の手入れをボランティアでも喜んで参加してくれる方も必ずいます。

実際に植物が成長する姿が見られればその数は増えるでしょう。

街路樹マスを管理するのもそもそも税金です。

予算も抑えられ、コミュニティづくりの場となり、花好きの人たちの生きがいにもなり、そして街が綺麗になり、歩く人の目を楽しませる。

文句を言う人はいないと思います。

住んでる方々の内側から最初の一歩を踏み出すきっかけさえ生まれれば。

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投稿者について

札幌市東区のOne & Nature。人(One) と 自然(Nature) をつなげるお手伝いができればとこの名前を付けました。個人の庭から街並景観まで、さまざまなライフスタイルに合わせて植物が身近にあり、そのたくましく育つ姿から力をもらえる。そんな空間づくりを目指します。