2006年にバリアフリー新法が施行され、都市公園では移動等円滑化のガイドラインが定められました。
平たく言えば全ての方が一つの空間を思い思いに共有できる世の中にしましょうということです。
とても良い考えだと思います。
お決まりの使い方でもなく、特定のユーザーにだけ喜ばれるのでもなく、全ての人が思い思いに。
健常者も、何かしら不具合を抱える人も、おじいちゃんおばあちゃんも小さな子どもも。みんな。
設計でも様々な仕様が定められています。

園路の勾配や出入り口の開口、ベンチや水飲み台の高さなど。
ただもっと大切なことは車イスの方でもためらわず安心して出掛けられる世の中であること。
何か困ってもきっと誰かが声かけてサポートしてくれるだろうと思えたら、出掛けることを躊躇する気持ちは減るように思います。
逆に菅さんの一つ目に言った『自助』で何とかしなきゃいけないと思えば、軽く明るく出掛けようとはなりませんよね。
そうした社会が生んでしまう心の重石が一番のバリアだと感じます。
もう一つここ北海道では雪は巨大なバリアですが、あまり積極的に議論されません。
半年雪に覆われる期間を出掛けられるか、家に閉じこもらざるを得ないかではそのQOLに大きな差があると思います。
本当のバリアフリー、インクルーシブな世の中を目指すのであれば、施設を整備するだけでは全く不十分なことがたくさんあります。