とあるキャンプ場の設計に携わっています。
あちこち旅していた若い頃はキャンプ場というものを探そうという発想すらありませんでした。
それこそ公園でも川原でも境内でも空き地でも、テント広げられるスペース見つけたら気にせず寝ちゃってましたが(笑)、ずい分変わりましたね。
今キャンプ場を設計するときイメージする利用者は、自然に憧れる都会の人間だったり、自然豊かな環境でWiFi繋げてミーティングするビジネスマンだったり、グランピングだったり。
いちいちホテルに泊まる余裕のない旅人の拠り所という存在では全くなくなりました。
ここ北海道には豊かな自然環境という意味では圧倒的な魅力があります。
その一方で施設の運営として考える時には、やはり冬をどう位置づけるかが大きな課題になります。
白馬のようにスキー場がクローズしている間キャンプ場として使うというのも一つ、雪の中のキャンプを売りにイニシャルかけて環境整えるのも一つ、自治体が管理するのであれば面倒は避けて冬はクローズとなるでしょう。
今は自治体が所有する土地を民間に貸し出して運営させる官民連携の形も広がってきました。
色々な選択肢が増えたというのか、複雑になってかえって自由な発想がしづらくなっているのか よく分かりません(笑)。
ただコンテンツやデザインの前に色々考えることが増えた気はします。
ニーズが多様化してますから人の願望尽きぬうちはこの傾向は続くんでしょうね。