今シーズン初の現場は冬囲い外しではなく移植でした。
ただ移動すれば良いのではなく、’生かしながら’移動する『移植』は造園の技術の中で最も高度なものの一つになります。
設計施工後も維持管理で長くお世話になっている法人の正面に面している幹線道路が拡幅工事をするということで、引っかかる植物を掘り取り工事終了後に一部は戻し、それ以外は別の場所に植えることになります。
年数とともに樹木に風格が出て馴染んできていただけに残念ですが、こればかりはどうしようもありません。
これをきっかけにもっとお洒落にしてやろうと前向きに捉えています。
北国のこの時期の外仕事は数日変わるだけで条件が大きく変わります。
週間天気予報とにらめっこしたのと生まれつきの晴れ男が功を奏して、1週間前まで雪に埋もれていた樹木がすっかり顔を出して土もちょうど作業しやすい固さまで融けていました。

高圧線もガス管も排水管も埋まっている中での掘り取りですので、雪をどけながら凍った土を重機で掘るのはかなりリスクがあります。

天気も文句なしで長い付き合いの仕事仲間と近況を報告し合いながらワイワイと楽しく作業が進みます。
やっぱり外の空気吸いながら体動かしながらのコミュニケーションはパソコンだらけのインドアでやるミーティングとは全く違う!
