エスキース(esquisse)という言葉があります。
フランス語でスケッチや下絵を意味する言葉で、設計の世界でもその通りまだラフな状態のプランや図面を呼ぶときに使います。
設計においてどこは大事でどこは手を抜いていいというものはもちろんありませんが、このエスキースは自分の中ではとても大切にしています。
自分は2Bとか4Bの太い鉛筆で殴り書きのように描いていきます。
他の人から見たら落書きのように見えるこの殴り書きはプロジェクトが完結するまで手放せません。
全ての情報をパソコンに取り込んだ後も。
長いプロジェクトほど大切になります。
パソコンの画面だけ見続けるているうちに忘れてしまうものを、最初に描いた殴り書きを見ると思い出すんですね。
なんでしょうね。
やはりパソコンの画面に映っているのは図面で、殴り書きは絵なんでしょうね。
うまく言えませんがただの情報の伝達ではなく、なぜそうあるべきなのかというもっと根っこの部分を伝えてくれます。
このエスキースの段階で方向を誤ることはプロジェクトの根幹に関わります。
見た目うんぬんではなく、骨格をつくりあげる作業。
エスキース 欠かせません。