外来種と聞くと固有種を脅かす悪者というイメージを持たれる方もいるのではないでしょうか。

実際には生態系を荒らすようなものは侵略的外来種として分けられ、その全てが悪いと考えるのは大きな間違いです。

環境省ではブルーリストとして外来生物をAからKまでカテゴリー分けをし、生態系への影響が大きいものを優先に対策を立てています。

自分は場面と周辺の環境を検討した結果、良いと思えば外来の植物も使います。

そもそもイングリッシュガーデンに使われる植物の中には江戸時代に日本から持ち出され、それが後に逆輸入されているものも多くあります。

北海道のような雪国によく似合うコニファーガーデンも在来種だけでは地味で物足りないものになってしまいます。

写真は長くお付き合いさせていただいている真鍋庭園さんのお庭になります。

素敵です。

よその国から入ってきた植物で、長い時間の経過の中で日本にしっかり定着し、むやみに広がらないものを’逃げない種’と自分は呼んでいます。

逃げない種で日本の景観を美しく彩ってくれている植物はたくさんあります。

環境や生態系に配慮することは大切ですが、何もかも排除すべしというような極端な考えに走ることは避けたいです。

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投稿者について

札幌市東区のOne & Nature。人(One) と 自然(Nature) をつなげるお手伝いができればとこの名前を付けました。個人の庭から街並景観まで、さまざまなライフスタイルに合わせて植物が身近にあり、そのたくましく育つ姿から力をもらえる。そんな空間づくりを目指します。