昔から’粋’という言葉には最高級の賛辞が込められていると思っています。
先日テレビを見ていて’粋だなー’と感じた表現がありました。
『ヴェネツィアの下には森がある』
ヴェネツィアはご存知イタリアの北部、「水の都」で知られる文句のつけようのない美しい街です。

街中を運河が走り、車は入れず人々の主な足は水上バスや観光で有名なゴンドラで、その運河に架る橋は400におよぶそうです。

なぜこのようなつくりになるかと言えば、街自体がラグーナと呼ばれる浅瀬の湿地帯の上につくられているから。
その湿地に一千万本を超える木の杭を打ち込み、その上に石の土台をつくり、家を建てました。
木というものは酸素と触れることで初めて腐ります。ほとんど酸素のない海底深くに打ち込まれた木の杭は腐りにくいのです。
そこで生まれた言葉。
『ヴェネツィアの下には森がある』
粋ですねー

一度だけ訪れたのはもう10年ほど前でしょうか。
どこを切り取っても絵になる美しさは、今だ鮮明に記憶にあります。


しかし将来地球温暖化により海面が上昇すれば、いつか水没してヴェネツィアの街が消滅してしまうかもと危惧されています。

この美しい街が消える。
想像したくもありませんが、現実とならないよう真剣に考え取り組まねばならない問題です。
