『札幌軟石』という石があります。
小樽運河の倉庫群など、道外の方でも映像などで目にしたことある方も多いと思います。
先日打合せでその軟石の採石場に行きました。
設計の際、植物であればその土地に自生しているか固有種かということは常に意識します。特にキャンプ場や山奥のホテルや別荘など周辺環境に配慮すべき場面では慎重に選ぶ必要があります。
生態系の問題だけでなく、その土地に馴染む象徴的な景観をつくるのには欠かせませんし、その土地の文化や産業を守る意味でも地産のものを活かすということは大切にしています。
それは植物だけでなく、レンガや今回の石材でも。
札幌軟石は支笏湖の火山活動の噴出物が固まった凝灰岩です。
栃木県で採れる、帝国ホテル旧本館でも使われた大谷石とも並ぶ魅力ある石材だと思います。
石の業界は輸入材に押され、決して余裕はありません。
この魅力 失ってはいけませんね。