モノをつくるには当然材料が必要な訳ですが、大まかに言えば自然素材の石や木、それに対してコンクリート二次製品や人工木などの工業製品に分けられます。

同じ自然素材でも石で言えば規格に揃えた加工品と山から採掘し砕いたままの野面石がありますし、樹木でも生産者が苗木から育てた似通った樹形のものもあれば、山採りと呼ばれる山から掘り上げたオンリーワンのものもあります。

今回のお庭では主役の一つとしてピンコロのアプローチを入れています。
ピンコロも規格品ではあるのですが、タイルなどと違い実は厚みや大きさがまちまちで、何も考えずに並べればデコボコガタガタになり綺麗には仕上がりません。
そこは職人さんの経験とセンスが頼りになります。

図面に表すのも言葉で伝えるのにも限界がありますから。
実は今回も一度大まかに仕上げてもらった後に部分的に手直しを入れました。
職人さんには手間と負担が増えることですので、しっかり対話して納得してもらいながらの作業になります。
工業製品ではこうしたことは起こりません。
それだけ難しく経験と我慢強さが求められ、だからこそ仕上がった時には工業製品では出せない味わい深さ、奥深さを表現できます。
なかなかコスパ、タイパ重視の世の中でじっくりモノづくり出来る場面も少なくなりました。
良きクライアント、理解と技術経験の豊かな協力業者に感謝です。
