弊社One & Natureでは自分で言うのもなんですがこんなおもしろいサービスも行っています。

『コンテナ栽培宅配サービス』

簡単に言うと深型のプランターに30リットルの専用培養土を入れた状態のものを春先に玄関先までお届して、収穫の終わった秋口に土と一緒にプランターを回収、翌春にまた新しい土を入れたものをお届けするというサービスです。

ランドスケープ事務所と言っていてなぜこんなことをやり出したのか?
理由があります。


ランドスケープという言葉はこの国ではまだはっきりとした定義づけがされていない言葉かもしれません。
自分の中では植物の力を借りて色々なものを繋げてゆく、紡いでゆくことだと思っています。
根底に同じその思いを持った多業種の専門家が知恵を出し合い美しい持続する世の中をつくってゆくことだと。
植物の勉強をし出した頃は本当に一職人として『見て覚えろ』の職人の世界でひたすら植物と向き合いました。
そうして長いこといる中で植物好き土いじり好きのお客さんの中には高齢者の方も多く、仕事しながらいろんなお話をすることも楽しみにしていましたがそうした方たちの中で歳ととともに膝や腰が痛くなったり、除雪がしんどくなったり、親族に半分無理やりだったりで施設に入らざる得なくなった方も多くいました。


施設とはどういうところか。
それを知るために少し介護のことを勉強していたこともありました(おかげでホームヘルパーや福祉住環境コーディネーターという資格も持てました 笑)。


しかし笑いごとでないのはその施設の実情。
窓は閉ざされ(利用者さんに認知の方もいる場合事故防止の意味もあり)、毎日同じカリキュラムの中で過ごし、自分が実習でお邪魔している間にはこんなこともありました。
ものすごい台風の日があってその建物に入るまでに自分はびしょ濡れになり『いや~ すごい天気ですね!』と言いながら施設の中に入ったら、中の利用者さんは外が台風であることにすら気づいていなかったんです!!


スタッフは責められません。
みんな過酷な労働状況の中で必死に誠実に仕事をしていました。
それでも自分は思いました。
この歳になるまでただただ一生懸命に生きてきて、今のこの国の礎をつくってきてくれた方々の今この施設内で過ごしている日々はおかしいと!


そこで自分には何かできないかと考えたのがこのサービスでした。
こうした施設に土をお届けし、好きな野菜を育ててもらう。
閉ざされた空間の中に時間と空気の流れが生まれ、何かが育ってゆく様子を毎日眺めることで少しでも好きな土いじりを通して元気になってもらえないか。
隣の部屋の方と ’お宅は何育ててるの?’ ’収穫したらおすそ分けしますね~’ なんて会話が生まれたらいいなと。


今は小さなお子さんを持つマンション暮らしのお母さんに食育の意味でも利用していただいています。

ホームページにサービスの詳細を紹介していますのでご覧になってください。
毎年が新しいスタートとできるサービスですので植物を育てることにあまり自信はないけど興味はあるという方、まずは一度試してみてください。
聞きたいこと等ありましたらホームページの問い合わせフォームからでも直接お電話いただいても構いません。
ご一報ください。


もうすぐ春です!!
よろしくお願いいたします!


コンテナ栽培の魅力
http://one-and-nature.com/planter.html

コンテナ野菜宅配サービス
http://one-and-nature.com/kit.html

avatar
投稿者について

札幌市東区のOne & Nature。人(One) と 自然(Nature) をつなげるお手伝いができればとこの名前を付けました。個人の庭から街並景観まで、さまざまなライフスタイルに合わせて植物が身近にあり、そのたくましく育つ姿から力をもらえる。そんな空間づくりを目指します。