去年リニューアル工事したS邸です。2階バルコニーの屋上庭園です。

 
建築設計当初 屋上庭園は考えられていませんでしたので全面客土して一面植物でという訳にはいきません。
ただ最近はこうした相談をときどき受けることがあります。
庭を持てないからという方もいますが、きちんと庭は庭であるけれども居間から眺められるところに緑が欲しいという方もいます。
こちらのお宅は以前はバルコニーの向こうに林がありました。沢沿いの河畔林でしたがお役所にバッサリと伐られてしまったそうです。
何とか以前のように植物に包まれた雰囲気を取り戻せないかというご相談でした。

最初から設計させてもらえるのとは違いかなり制約を受けます。
まずは屋上の防水を確認し、建築設計者に構造の確認を取ります。
あまり余裕はありませんので植物が生存ではなく成長できる土量と、構造的に許容される荷重とのにらめっこです。
今回は軽くて柔軟性、対候性に富むポリエチレン製の大型プランターに軽量土壌、地下支柱でなるべく高さを出すことにしました。

雪国では普段2階で生活されるという方も多いんですよね。
それでも植物を身近に感じたい。
環境だとかエコだとかで屋上緑化、壁面緑化が身近なものになりましたが、そうでなくても人が落ち着ける、癒される空間というものをたどっていけば自然と環境にやさしいエコな暮らしになるんでしょうね。

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投稿者について

札幌市東区のOne & Nature。人(One) と 自然(Nature) をつなげるお手伝いができればとこの名前を付けました。個人の庭から街並景観まで、さまざまなライフスタイルに合わせて植物が身近にあり、そのたくましく育つ姿から力をもらえる。そんな空間づくりを目指します。