以前自然界には直線という概念がなく、だからこそ人工の直線ラインと植物をどう組み合わせるかで様々な効果のあることを書きました。
‘骨格’という言葉を聞くと柱が立っていたり塀で囲われていたりというイメージかと思いますが、この業界では‘緑の骨格’という表現をすることがあります。
文字通り植物を使って空間構成の骨組みをつくるということですが、いくつかの手法や効果があります。
シンボルとしてのランドマーク、遠近感を強調するボスケ、緩衝帯としてのバッファ、視線の抜けを遮るアイストップなど。
どうしても空間を仕切る必要がある場面というのはありますが、それを高いコンクリートの壁で仕切るのか常緑樹の列植で柔らかな壁をつくるのかで印象は変わります。
また人工の壁は音も風も跳ね返しますが、植物の壁はそれを受け止め、吸収します。
骨格を見誤ることは空間全体に影響しますので、場面場面で自然素材か人工物が適しているのか、様々な角度から正しく判断することが大切だと考えています。