物価本と呼ばれるものがあります。
建築や土木業界の資材や労務の適正価格を市場や実態調査から算出したもので、公共の設計では積算のベースになります。
その中には植物についての資料もあります。
健全なマーケティングを維持するのに適正価格を示すことは大切ですし、お役所がそれを基準にモノを考えることも当然だと思います。
ただ間違いないからとその中で全て収めようとすると、出来上がるものは面白みに欠けた無難なものになりがちです。
植物でも物価本に載っていない魅力的な植物は山ほどあります。
しかしそれを使って問題ないだけの、いわゆるエビデンスというやつをお役所に納得してもらうのはなかなか骨が折れます。

公正に安全にという一方で、そのことが監督する立場を窮屈なものにして、より良いものが活かされないということは避けたいです。
ある程度の質が約束されたものを早く大量にという時代は終わりました。
個性、その地域ならではのアイデア、他業種との協働など、当時はそれほど重きを置かれなかったものが計画に反映できる、そこでのリスクマネジメントも含めた新しい仕組みが必要ですよね。