学生の時は建築を専攻していました。都市計画の研究室。
今はランドスケープの世界にいます。
ランドスケープというフィールドは建築に比べるとまだイメージしづらいかもしれません。
ランドスケープの世界は非常に幅が広いのですが、自分のような植物を主役とするタイプは造園の世界と近い距離になります。
自分も実際造園の世界で一職人として10年以上ドロまみれの生活をしていました。
プロジェクトを管理する側には時に職人気質というのを厄介に感じる人もいるかもしれません。
職人は自分の感覚を大事にしますし、人付き合いが不器用だったり口下手な人も少なくありません。
逆に職人からするとやたらルールの多い組織というものに抵抗を感じるものです。
自分も職人時代が長くありましたので、つい自分でやってしまった方が早いと考えてしまいがちです。
時に自分でやってしまう行動力が求められることもありますが、一方で組織でなければまとめきれない場面も多々あります。
職人気質がまだ残る自分としては、多少面倒と感じても自分で抱え込まず組織としてタックルすべきと判断するタイミングを見誤らないように常に意識しています。
組織であることの最大の長所は安心感です。
長く積み上げられた実績に裏打ちされた経験や知識により、クライアントだけでなく協働者も安心を得られることが何よりも大きい。
一職人が同じだけの信頼をプロジェクトに携わる全員から得るためには相当大きな実績があるか、長く長く実直に仕事する姿を見せ続けるかのどちらかしかありません。
ありがたいことにパートナーシップを組んでいただける多くの良き仕事仲間に囲まれています。
組織か職人気質か。
見誤ることないよう判断していきたいです。