外部空間の構成を考える際、意識することの一つに奥行き感があります。
限られた敷地の中で奥行き感を感じられるかそうでないかは、その空間の魅力を大きく変えます。
平面的にだけ考えていては奥行きについて見落としてしまいますので、平面図を描く時も全てが立ち上がった様子をイメージしながら描きます。
奥行きを表現するにはいくつかの手法があります。
一つは背景に利用できる景観があれば積極的に取り込んでしまう。
たとえば施工前このような状態から

背景の緑を意識しながら植栽することでこのように。

どこまでが庭か分からなくなることで、実際以上の広がりを感じることが出来ます。
手前に大きめの木を植え、その枝越しに全体を見るような構成にすることも効果的です。

目の前の木とその隙間から見える奥の木の間にコントラストが生まれ、奥行きを感じることができます。
アンジュレーションをつけることも効果があります。
アンジュレーションというのは緩やかにつけられた起伏のことで、大地のうねりを意味しますが、平らな土地よりもうねりや起伏をつくりそこに植栽も絡めて向こう側が見えないような場面があると、あたかもその向こうにずっと続いているような錯覚を覚え、広がりを感じます。
施工前このような状態から

このように

毎日眺める景色が少しでも深く豊かなものに出来ればと思います。